Teslaのシステムソフトv10が順次リリースとなる。このリリース、Teslaが言うには「過去最大のアップデート(biggest software update ever)」だそうだ。確かに凄い内容なので順を追って見てみよう。
1. テスラ シアター
センターディスプレイにて動画サイトを視聴できる様になる。視聴可能になるメディアは下記の通り。
- Netflix
- YouTube
- Hulu
- Hulu+
- iQiyi(中国向け車両のみ)
- Tencent Video(中国向け車両のみ)
メディアは今後も追加される予定。また、視聴方法を説明するチュートリアルも用意される。安全のために仕方がないことだけど、再生できるのは停車中のみとなる。(同乗者の人たちは残念だよね)
2. スマートサモン
なんと、サモン機能が大幅にパワーアップ。これまでは前または後ろにしかサモンではクルマをうごかせなかったが、このスマートサモンではクルマが見える位置からなら自動運転でクルマを呼び出せる様になる。モチロンこのスマートサモン中の事故は操縦者の責任となるので、周りへの注意は怠らない様にしよう。
ちなみにこれは完全自動運転機能オプションを搭載したTesla車のみでのサポート。
3. カラオケ
Tesla車に登録された曲であれば、音楽再生時に歌詞を表示することができる。カラオケならぬ「カー」ラオケ。
4. レストラン & 経路案内
ナビにて「I’m Feeling Lucky(楽しい気分)」および「I’m Feeling Hungry(お腹すいた)」のボタンが表示される様になる。
「I’m Feeling Hungry」をタップすると、近くのレストランを表示。「I’m Feeling Lucky」だと近くの観光施設を表示してくれる。
合わせてナビ表示も強化。行き先の施設の情報が大きなマップや評価とともに表示される。この画面から直接電話をかけることもできる様になる。
5. 音楽とポッドキャスト
すでに提供されているTuneInだけでなく、Spotify PremiumやSlacker Radioも聴ける様になる。中国向け車両の場合、Ximalayaにも対応。
Spotify対応は非常に多くの要望が寄せられていたとのこと。(私はiPhone画面のミラーリングの方が欲しいけどなあ。イーロンが言ってたんだけどリリースする予定は本当にあるのだろうか)
6. テスラ アーケード
CupheadのTesla版が遊べる様になる。USBコントローラーにも対応。
Cuphead … http://cupheadgame.com
7. セキュリティと便利機能
ダッシュカム(対応車両はModel Xの場合ハードウェアバージョン2.5以上)に加えて、セントリーモードでもビデオ画像を保存できる様になる。保存にはUSBストレージが必要。ストレージの容量が減ってきたら、古いものから順に削除される。
加えて、UIがリニューアルされたり、細かな機能も追加。中には「ジョーモード」と名付けられた機能も。これは、アラームの音量(たとえば後退時に鳴るアラームの音量)を下げたりできる。眠っている搭乗者を起こさない音量に変えるなどができる。
Teslaアプリもアップデート。HomeLinkに対応したガレージゲートを開け閉めしたり、ウィンドウに着いた氷結を溶かしたりすることができるようになる。Model 3とModel Xのみとなるが、窓の開閉もアプリからできるようになる。
Teslaアプリ … https://ezev.info/2017/8
8. ストリーミングメディアとWebブラウザ対応
すでにModel SおよびModel Xでは対応されている音楽ストリーミングメディアおよびWebブラウジングは、これまでModel 3では対応されていなかった。今回v10ではこれらが利用できる様になる。
まとめ
確かに今回のv10のアップデート内容にはビックリ。YouTube対応は停車中に情報を得るのに役立つし、スマートサモンは完全自動運転を少し先取り。雨の日にクルマを近くまで呼び出すなんてことができると期待!!! でも本当に日本でも使える様になるのかな。