日産がテスラ充電規格を採用 北米で2025年から

インプレス社などの報道によると、日産自動車はテスラの充電方式を今後採用することを発表。2025年から北米向けの日産EV社はテスラのコネクタがクルマに付けられることになる。

私はこれには大いに賛成。日本のEV充電規格に比べてテスラの充電規格はすべてにおいて優れていると思うから。例えば以下のような差がある。

テスラ充電規格日本の充電規格
名称NACS (North American Charging Standard)CHAdeMO(急速充電)/ J1772(普通充電)
充電出力最大250kW(V3)10kW〜50kW(急速充電)
プラグコンパクトで差し込みもしやすい大きくて差し込みも難しい
その他インターロックがあり勝手にプラグを引き抜けない急速充電と普通充電でコネクタが異なる

コネクタの形状は上の写真を見てもらえれば違いがわかると思う。Teslaコネクタは黒くてわかりづらいかもしれないが、とてもコンパクトでシンプル。しかも充電中はロックがかかるので誤って抜いてしまうことがない。一方CHAdeMOは大きい。差込時に方向性を合わせるのも気をつかう。普通充電用に別のコネクタが必要なのも日本規格はダメ。

時々「日本規格をガラパゴス化させないために、もっと日本は世界に規格のアピールをするべきだ」という声が聞かれる。それは日本の規格が優れている場合に限られると思う。EV充電方式については、日本の規格は全く優れていない。大きさも、充電速度も、コネクタが複数存在することも含めてダメダメ。一方Tesla方式(NACS)はとても扱いやすいしコンパクト。最大出力もどんどん上げられていて、V3では最大250kWまでの出力が可能。そのためModel XやModel 3にて15分間の充電で280km以上の充電ができる。たった15分間で300km近くの充電ができるのだから。

日産も北米限定とは言わず、日本向けもNACSにしたらいいと思う。Teslaスーパーチャージャーの設置は日本でもかなり増えているわけだし。