テスラQ2納車、ウォール街予測は40.6万台——年間成長率わずか1%の現実

モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなど22社のアナリストが集計したテスラのQ2 2026納車コンセンサスは406,024台となった。前四半期比では12%の増加だが、前年同期比ではわずか5.7%増にとどまる。2年連続の販売減少から「緩やかな回復」を示す数字ではあるものの、かつての高成長企業の姿とは大きく異なる現実が浮かび上がっている。

Model 3/YがQ2納車の97%を占める構造

車種別内訳では、Model 3とModel Yが392,625台と全体の約97%を占める。サイバートラックや残存するModel S/X、テスラ・セミを含むその他車種は12,978台にとどまる。高価格帯モデルの生産縮小と低価格量産車への集中という戦略が、数字にも鮮明に表れている。通年の予測は1,654,808台で、2025年比でもほぼ1%成長と横ばい。アナリストは2030年の予測で約76万台もの開きがあり、将来に対する見方が大きく割れている状況だ。

唯一の高成長はエネルギー貯蔵——Q2は13.8GWhへ急拡大

車両販売が停滞する中、エネルギー貯蔵セグメントは別の顔を見せている。Q2の展開量予測は13.8GWhで、Q1の8.8GWhから57%増の急拡大だ。通年では57.9GWhが見込まれ、2030年には150GWhへの成長が予測されている。メガパックを中心とした大規模蓄電システムの需要は旺盛で、EVの販売鈍化をよそに着実に規模を拡大している。

テスラはいま、EVメーカーとしての成長が踊り場を迎えながら、FSDの無監督版やOptimus、ロボタクシーといった次の柱に賭けている。Q2の実際の納車数は今月末に発表される見込みで、予測を上回るか下回るかが株価の短期的な方向性を決める。長期の成長ストーリーが、AIとロボティクスに移行しつつあることは間違いない。

参考:Tesla Q2 2026 delivery consensus: 406,000 vehicles expected