xAIは「完全な失敗作」——創業者11人全員が離脱、GrokはAnthropicに後れ

LinkedInの共同創業者であるReid Hoffmanが、イーロン・マスク率いるAI企業xAIを「complete train wreck(完全な列車事故)」と公然と批判した。基盤モデルの開発において失敗を重ねており、2026年2月以降に共同創業者11人全員が離脱したという事実が、この評価を裏付けている。かつてはOpenAIへの強力な対抗馬として期待されたxAIだが、その内情は深刻な状況にある。

「3度目のリスタート」——創業者11人が全員去った組織

xAIの創業者離脱は2026年2月、主要メンバーのTony Wuが辞任を発表したことを機に始まった。それ以降、マスクによる度重なる組織再編にもかかわらず退社の連鎖が止まらず、最終的に11人の共同創業者が全員組織を去った。Hoffmanはこの状況を「3度目のリスタート」と表現し、組織としての根本的な問題を指摘している。優秀な人材が集まりにくく、定着しない環境では、世界トップレベルの基盤モデル開発は困難だ。

Grokの性能はAnthropicとOpenAIに遅れ

xAIの主力製品であるGrokモデルは、ベンチマーク評価でAnthropicとOpenAIの競合製品に継続的に後れをとっているとされる。HoffmanはSpaceXによるAI企業の買収戦略についても「関連性を金で買おうとしている」と批判し、「AIのIAC(バリー・ディラーの買収ロールアップ戦略)」と皮肉を込めて呼んだ。一方でHoffmanは、OpenAIとAnthropicはそれぞれ異なる領域で共存できると評価しており、xAIとの明確な対比を示している。

テスラとxAIの統合戦略、Grokのオプティマスへの組み込みなど、マスクのAIエコシステムはSpaceXのIPOを経てさらに拡大の野心を見せている。しかしその中核を担うxAIの体制崩壊は、マスクが描く「AI帝国」の実現に影を落としている。創業メンバーなき組織が、ライバルとの差を縮められるかが今後の焦点だ。

参考:Reid Hoffman says xAI is 'a complete train wreck'