価格破壊——Opus級モデルが大幅安で登場
xAI(SpaceXAIブランドで運営)は2026年7月8日、最新モデル「Grok 4.5」を正式リリースした。イーロン・マスク氏はAnthropicのClaude Opus系に匹敵する「Opus級モデル」と評しながら、60%以上のコスト削減を実現したと主張している。
入力トークン単価は100万トークンあたり2ドル、出力は6ドル。対するAnthropicのOpus 4.7は入力5ドル・出力25ドルであり、価格面での差は歴然だ。マスク氏は「Opus 4.7相当の性能でありながら、より高速かつトークン効率に優れる」と述べ、競合に対して明確に優位性を訴えた。
100万トークンコンテキストと幅広い用途対応
Grok 4.5は100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、長大なドキュメント処理や複雑なコードベースの理解にも対応する。コーディング、アプリ開発、調査・執筆、業務自動化など幅広いタスクをカバーし、APIおよびXプレミアムサブスクリプション経由で利用可能だ。エンタープライズから個人開発者まで、幅広い層を対象としている。
激化するAIモデル競争の中での戦略的リリース
リリース翌日にはOpenAIがGPT 5.6の投入を予定しており、AIフロントラインにおける競争の激しさを改めて示す形となった。ベンチマーク上ですべての指標でトップに立つわけではないが、コストパフォーマンスの観点では強力な選択肢として浮上する。AIモデルの高性能化と低価格化が同時進行する現在、Grok 4.5の登場はその流れをさらに加速させる。

