Cybercabがハンドルなしで公道テスト開始

テスラが、ステアリングホイールもペダルも持たない量産仕様のCybercabをテキサス州オースティンの公道で走行テストしていることが明らかになった。テスラAI責任者のAshok Elluswamy氏がX上で認めた内容であり、自律走行車開発における重要なマイルストーンとなる。

ハンドルもペダルもない「完全自律」設計

現在走行中のCybercabは、Giga Texasで製造された顧客仕様の最初期ユニットであり、工場外での走行を伴うエンジニアリング検証テスト(EVT)に位置づけられる。車内には安全監視員が同乗しているが、ドライバー席には物理的な操作デバイスが一切存在しない。既存のロボタクシーサービスがModel Y(ステアリングやペダルを残した車両)を使用しているのとは対照的に、Cybercabはハードウェアレベルから完全自律を前提とした設計だ。

公開版FSDを超える自律走行ソフト

自律走行ソフトウェアの面では、公開版FSDを超える高度なバージョンが搭載されている。CybercabはModel 3より小型であるため、既存の走行データを活用しつつも、車両固有の寸法に合わせてシステムの再キャリブレーションが必要となる。テスラはすでにオースティン、ダラス、ヒューストン、サンフランシスコ湾岸エリア、マイアミでModel Yによるロボタクシーを展開しており、そこで蓄積されたデータがCybercabの開発にも活かされる見通しだ。

2027年以前・3万ドル以下での販売目標

Elon Musk CEOは2027年以前に3万ドル以下でのCybercab販売開始を目標に掲げている。ハンドルもペダルも持たないロボタクシーが公道を走り始めたという事実は、テスラの自律走行戦略が新たな段階へと進んだことを示すものであり、今後の量産・サービス展開に向けた動向に注目が集まる。

参考:Tesla Tests Cybercab Robotaxis on Austin Roads Without a Steering Wheel or Any Pedals