TeslaのサイバーキャブがGiga Texasで社員向けの自動運転ライドを開始した。2026年7月10日から始まったこの取り組みは、クローズドコースのテストから実際の乗客を乗せた反復運行へと移行した点で、サイバーキャブのプログラムにとって重要なマイルストーンである。
Giga Texasで社員ライドが始動
サイバーキャブはステアリングホイール、ペダル、リアウインドウ、サイドミラーをすべて省いた2人乗りのロボタクシーである。乗客は移動のすべてを自律走行ソフトウェアに委ねる設計だ。Giga Texas内には専用のメンテナンス施設が整備されており、屋根付きのベイとリフトが稼働している。
今回の運行は、テスラ社員を実際のオペレーション環境に近い状況で繰り返し乗車させる初のケースとなる。従来の試験は完全にクローズドなコースか、安全監視員が同乗する公道での走行に限られていた。
車両スペックと生産状況
量産第1号機が生産ラインを出たのは2026年2月17日である。現在、Giga Texas構内にはおよそ100台のサイバーキャブが待機しているとされる。また7月13日には、ヒューストンのサイプレス・ヘムステッドセンターに約100台が集結しているのが確認され、ニューハンプシャー州ハンプトンでは北東部初の目撃情報も報告された。
車両スペックは、車両重量1,412kg、フロントホイールドライブの交流3相モーター(219馬力)、バッテリー容量約47.6kWh、EPA航続距離約280マイル(約450km)となっている。販売目標価格は2万5,000〜3万ドルと設定されている。
公開サービスへの道筋
テスラはかつてウェイモ(Waymo)が自社従業員を対象にテストを実施してから公道サービスを開始したモデルと同様の手順を踏んでいる。現在テスラはオースティンで約50台のModel Yロボタクシーを安全監視員付きで運行しているが、サイバーキャブはステアリングホイールもペダルも持たないため、自律走行が失敗した場合の手動介入ができない。そのため、ソフトウェアの信頼性確保が公開サービス開始の鍵を握る。
Giga Texasでの社員ライドは、こうしたソフトウェアの検証を積み重ねるための重要な工程と位置づけられる。テスラが目指す完全無人のロボタクシーサービス実現に向け、今回の運行開始は確実な一歩を踏み出したといえる。今後は、より広いエリアや公道への拡大がいつ実現するかが注目点となる。
参考:Tesla Cybercab Hits Milestone: Driverless Employee Rides Begin at Giga Texas

