テスラ増収も営業益57%減、Optimusは史上最大の製品に

テスラ(Tesla)が7月22日(現地時間)、2026年第2四半期決算を発表した。売上高は前年同期比26%増の282億ドルで市場予想を上回った一方、1株利益は予想に届かなかった。決算説明会でイーロン・マスクCEOは人型ロボット「Optimus」を「史上最大の製品になる」と位置づけ、ロボタクシー(Robotaxi)の急成長ぶりを強調した。

増収も営業利益は57%減

まず決算の主要数値を整理する。売上高は282億ドルに達したが、GAAP営業利益は4億ドルと前年同期比57%減少した。営業利益率は1.4%にとどまる。GAAP純利益は11億ドル、非GAAP純利益は12億ドルだった。営業キャッシュフローは47億ドルを確保したものの、フリーキャッシュフローはマイナス11億ドル。期末の現金・投資残高は435億ドルで、前四半期から12億ドル減少した。一方、車両納入台数は第2四半期として過去最高を記録。エネルギー貯蔵事業の設置量は四半期として過去2番目、直近12カ月では過去最高となった。サービスその他部門も利益・利益率とも過去最高だった。

Optimusは「史上最大の製品」、Robotaxiは指数関数的成長

説明会でマスク氏は、Optimusが「史上最大の製品になる」と語った。プログラミングなしでタスクを頼めばこなせる、人間の作業を担う初のロボットになるという。ただし量産化は「テスラがこれまで作った中で最もスケールが難しい製品」と認めた。生産開始は2026年中を見込む。

Robotaxiは米国の7大都市圏で稼働中だ。成長は「文字どおり指数関数的」で、週次ベースで高い複利的な成長率を維持しているという。重大なインシデントはゼロで、マスク氏は「危害を生むことなく、可能な限り速く成長させたい」との姿勢を示した。

Cybercab生産開始、最大300億ドルの調達枠も

新型車Cybercabはギガファクトリー・テキサスで生産を開始した。電動トラックのSemiも年内の生産開始計画を維持し、年末には自動運転対応を見込む。マスク氏は「トラック運転手が不足している」と述べ、自動運転Semiの必要性を訴えた。今後は研究開発費が大幅に増える見通しだ。AI計算基盤・太陽光製造・半導体・電池生産への投資に向け、最大300億ドルを借り入れ可能な体制を整えるとした。

今回の決算は、本業の利益圧迫と将来への大型投資が同居する内容となった。OptimusとRobotaxiへの成長期待は大きいが、マスク氏自身が認めるとおり量産化という最難関が待ち受ける。最大300億ドルの資金調達余力をどう活かすのか、テスラの次の一手に注目したい。

参考:Tesla (TSLA) Q2 2026 earnings call transcript