Cybercab、オースティン初月は不安定 認可は169台に

テスラの無人タクシー「Cybercab」が米テキサス州オースティンで営業を始めてから、1か月が過ぎた。CNBCによると、初月は長い待ち時間や乗降場所のずれ、ドアの不具合が目立ち、不安定な滑り出しだった。一方、テキサス州で商用利用が認可された車両は45台から169台へ増えている。次の課題は、オースティンの外へ広げられるかどうかだ。

認可は169台に増えたが、運行は不安定

Cybercabは2026年9月3日にサービスを開始した。開始時にテキサス州で商用利用を認められていた車両は45台だった。CNBCによると、テキサス州の公的記録では10月3日までにこれが169台に増えている。

初月に目立ったのは、使い勝手に関する問題である。利用者からは「長い待ち時間」が報告された。初期の利用者の一人は、待ち時間が「45分以上」に及んだと述べている。乗り降りの場所が間違っているという不満も出た。

車両の不具合も伝えられている。斜め上に開くバタフライドアが正常に動かなかったほか、ドアやトランクが適切に閉まらない例があった。重大な安全上の事故は記録されていない。ただし、消防や救急などの初動対応者(ファーストレスポンダー)からは、車両に手動の操作装置がない点を懸念する声が上がっている。

NHTSAへの回答と世論の不安

規制面では、米国道路交通安全局(NHTSA)による監査照会が続いている。テスラは安全基準への適合について回答を求められた。当初の期限は9月30日だったが、延長が認められた。

世論も壁になっている。記事が紹介する調査では、米国の回答者の50%が、ハンドルもペダルもない車に乗ることを快適に感じないと答えたという。NHTSAの調査について知らされると、70%がテスラに運行の停止を求めたとも伝えられている。

ウェイモとの差と拡大への課題

競合のウェイモ(Waymo)との差も大きい。テキサス州で認可されたウェイモの車両は1,154台である。同社は週に50万回を超える有料乗車を提供し、米国の15市場で運行している。さらに15市場への展開を計画中で、ロンドン、東京、ミュンヘンでの開始も予定されている。

これに対し、テスラがCybercabを運行しているのはオースティンだけである。カリフォルニア州では、無人運行の許可をまだ取得していない。

Cybercabは認可台数こそ増えたが、初月は待ち時間、乗降場所、車両の不具合といった課題が表面化した。NHTSAへの回答、世論の不安、他地域での許可取得も残っている。拡大の前提として、オースティンでの運行品質をどこまで安定させられるかが、引き続き注目される。

参考:Tesla's Cybercab had a rocky first month in Austin. Now comes the hard part: expanding