モデル3が納車!! しかし…返品(涙)

昨年12月に予約したModel 3がやっと納車となりました。

手前が納車されたModel 3

「かっこいいね」なんて言いながらピカピカのModel 3を見てました。

これからのModel 3とのカーライフがどんなになるのかなとワクワクしていました。デリバリー担当の方からクルマのチェックをしてと言われたので念のために確認しました。すると。。。

ボディのいたるところに問題が!!

「あれ、これなんだろ」とバンパーについてる何かを見つけました。最初はワックスの残りなのかと思いました。でもよく見ると、それは傷でした。

他にも見つかりました。今度は塗装時に着いたとしか思えない埃が混入したような塊です。ほかにも、ほかにも。たくさん出てきます。15分ほど見ただけで、下記の問題を見つけました。

フロントバンパー

塗装時についた埃のようです。塗装に完全に入り込んでいます。

フロントバンパー左

深い傷がありました。コンパウンドでは磨き取れそうにはありません。

左フェンダー

擦り傷がありました。コンパウンドで磨けば消えるかも。

左フェンダー・Aピラー付近

塗装の際にゴミが入ったようです。ぼっこりと凸になっています。

左後ろドア・エッジ付近

複数の擦り傷があります。コンパウンドで結構削れば取れるかといった深さ。

右後ろドア

長い擦り傷があります。深くはないのでコンパウンドで磨き消せそうですが。

リアバンパー

何かが当たったような傷が付いて削れています。

リアバンパー右

同様に何かが当たったような傷がついて削れています。

右後ろサイドランプ

パーツ成型時のゲート処理残しのような跡があります。きちんと磨けばよさそうです。

右後ろブレーキランプ

こちらもゲート処理残りのような感じです。磨けば対処できそうです。

左後ろブレーキランプ

こちらも同様にゲートの処理残しのような感じです。磨けば対処できると思います。

デリバリー担当の方がおられる間、上記したようにその間15分くらいでしたがそれでも11ヶ所の問題・不具合を発見してしまいました。

アメリカから運んでくるのですから、薄い傷は(困りますが)ついてしまうかもしれません。少し磨けば消えそうなプラスチックパーツのゲート処理残しには目をつむったとしても、塗装時に混入したゴミ・埃は困ります。

そこで、Teslaにこの旨連絡しました。Teslaからは「写真を見せて欲しい。その後検討して返答する」とのことでした。上の写真はそのために撮った写真です。

Teslaからの回答は、なんと。。

その日の夜、Teslaからメールで回答が来ました。その回答には目を疑いました。

なんと、「お届けした車はアメリカ、日本で二回の審査をクリアしたものです。そのため無償での修理対応はできません」というものでした。

そして、「もし納得できないようであれば返品ができる」とそのメールには書かれていました。

この回答が来るまで、私は「塗装をやり直すって言われても微妙だ。その分塗装が弱くなっては嫌だ。傷の中には磨いても消えそうにないものもある。バンパーについては再塗装、ボディ全体についてはコーティング、プラスチックパーツは磨くことで納得するしかないのだろうか」なんて思っていました。

まさか「無償では対応できません」なんて言われるとは思ってもみませんでした。

おそらく私だけじゃない

Teslaが無償で対応しないのは理由があると思います。おそらく、このような不具合はたくさんでているのではないでしょうか。TeslaはModel 3の生産ラインの立ち上げに非常に苦労したようです。もしかすると、その生産ラインの立ち上げに注力するあまり、産み出す製品の品質は犠牲にされているのかもしれません。そう考えると、塗装中にこんなにゴミが混入することはありえることだと思います。

私の予想が正しいとすると、対象数が多いだけにTeslaは無償対応費用が膨大になるのを避けるために「対応は一切受け付けない」としているのではないでしょうか。

仕方がないので返品することに

私の予想が正しいかどうかにかかわらず、600万円もするクルマの上記の数々の問題に対処しないなんてメーカーとしてあり得ない対応だと思います。私はModel Xを通じてTeslaが大好きでした。ですからModel 3を購入したのです。既存の自動車メーカーに対して新たなアプローチと技術で新風を吹き込むようなTeslaの姿勢がすごく好きでした。

けれども、今回の対応は本当にあり得ないと思います。ちゃんと謝りもせず、傷や問題がこれだけ見つかっているのに、「うちの品質基準はクリアしている」「嫌なら返品して」なんて企業として正しい姿とは思えません。そのため、大変残念ですがModel 3は返品することにしました。

返品するからって全額返金されるわけではない

返品ができるからといって、全額が返金されるわけではありません。Teslaの返金ポリシーによると、税金や政府関係費用分は返金されないようです。

Tesla 返品に関するポリシー

もちろん、返品するには走行距離が1,600km未満などいくつかの条件もあります。

全額が返金されるわけではありませんし、Model 3のために加入した任意保険だってなかったことにはなりません。正直な気持ち、憤りは感じます。

これからModel 3(やTesla車)を購入しようと思う方に

すでに書きましたが、今回のModel 3のボディの不具合はたまたま起こったものではないと思います。そのため、これからModel 3(他のTesla車も?)を購入しようと思われている方は、下記について気にしておいた方が良いように思います。

  • ボディに傷や塗装内部へのゴミ・埃の混入はあると思います。入っていても無償対応はしてもらえません。
  • そのため、これらの問題はあるもんだと納得できる人でないと購入しない方が良いと思います。
  • ボディのように目に見える部分でこれなので、もしかしたら目に見えない部分の品質にも問題があるかもしれません。(そんなことはないと信じたいですが)

Model Xの時はこんなことはなかったので、本当に残念な気持ちです。ただ、こんな思いは二度と嫌なので今後はTesla車を買うのは正直ためらいます。ですから私のような気持ちを感じる人を増やしたくはありません。この記事が何かの役に立てばと思います。

また、Tesla社にはいつの日か、こんなことで悲しむ人がいなくなるようなちゃんとした品質のクルマを提供してくれる会社になってくれればと思います。