SpaceX、史上最大IPO — SPCX初日に19%高

スペースX(SpaceX)が2026年6月12日、米ナスダック(Nasdaq)市場に上場した。ティッカーシンボルは「SPCX」。IPO価格は1株135ドルで、5億5,660万株を売り出し、調達総額は約750億ドル(約11兆円)に達した。これはウォール街の歴史上最大のIPOとして記録される。

初日に19%急騰、時価総額1.77兆ドルへ

初日の株価は150ドルで寄り付き(IPO価格比+11%)、終値は161ドルまで上昇し、初日だけで約19%の上昇を記録した。上場時の時価総額は約1兆7,700億ドル(約260兆円)に達し、同日時点で世界屈指の公開企業へと一気に駆け上がった。

スペースXは2002年にイーロン・マスク(Elon Musk)が創業したロケット・宇宙技術会社で、24年間にわたり非公開企業として運営してきた。その間に世界最大の民間宇宙企業に成長し、再使用型ロケットFalcon 9、大型ロケットStarship、衛星インターネットStarlinkなどを展開している。

ショットウェルCOOが立役者、同日に打ち上げも

上場の立役者として注目されたのが、COOのグウィン・ショットウェル(Gwynne Shotwell)だ。ニューヨークのナスダックマーケットサイトでオープニングベルを鳴らし、「スペースXをここまで導けたことを誇りに思う」と語った。2002年に入社した同氏の持ち分は、上場価格換算で17億ドルを超えるとされる。

なお上場と同日の6月12日、スペースXはフロリダ州ケープカナベラルからFalcon 9を打ち上げ、スターリンク衛星の展開も行った。IPOと打ち上げが同日に行われるという、同社らしい象徴的な一日となった。

スペースXの上場は、宇宙ビジネスが投資家にとってメジャーな資産クラスになったことを示す転換点である。一方でStarshipの商業化、政府契約への依存度、競合他社の台頭など課題も多い。世界最大IPOとして船出した同社が、今後どのようなパフォーマンスを示すかが注目される。

参考:SpaceX IPO takeaways: SPCX closes at $161, jumping 19% after record debut