TeslaとxAIが「Digital Optimus」発表、AIがオフィス業務を自動化

TeslaとxAIが共同プロジェクト「Digital Optimus」を発表した。「Macrohard」という愛称でも呼ばれるこのシステムは、コンピュータ画面をリアルタイムで監視し、人間の操作を模倣することでオフィス業務を自動化する。TeslaのxAIへの投資契約の一環として発足したプロジェクトであり、AIと物理ロボットを組み合わせた次世代の業務自動化を目指す。

画面を「見て」操作するAIの仕組み

Digital Optimusは、直近5秒間のコンピュータ画面映像とキーボード・マウスの操作履歴をリアルタイムで処理し、それを再現・自動実行する仕組みを持つ。会計処理や人事業務といった繰り返しが多いデスクワークを中心に自動化の対象としており、実質的に「AIによるデスク作業員」として機能することを目指している。

マスクは「GrokがシステムII(論理的判断)として指揮者となり、Digital Optimusがシステム1(本能的判断)として実際の操作を担う」と説明した。xAIが開発する大規模言語モデル「Grok」が頭脳として全体を統括し、Digital Optimusがその指示を受けて実際の操作を行う役割分担だ。

物理ロボット「Optimus」との統合が最終目標

プロジェクト名に「Optimus」が含まれている通り、将来的にはTeslaのヒューマノイドロボットOptimus(オプティマス)との統合が想定されている。デジタル空間でのオフィス業務自動化を第一フェーズとし、その後は物理的な作業を担うOptimusロボットとの協調動作へと拡張していく計画だ。企業全体の機能をエミュレートする「デジタル企業」の実現も視野に入れている。

TeslaとxAIの連携強化は、テスラが従来のEVメーカーからAI・ロボット企業へと転換しつつあることを象徴している。Model SとModel Xの生産を段階的に終了しフリーモント工場のキャパシティをOptimus量産に充てる方針とも合致しており、ソフトウェアと物理ロボットの両輪でAI産業を制しようとするマスクの戦略が鮮明になってきた。

参考:[Tesla and xAI team up on massive new project ‘Digital Optimus’](https://www.teslarati.com/elon-musk-teases-massive-new-tesla-xai-joint-project-digital-optimus/)