テスラ7〜9月期、売上横ばいも営業利益56%減
テスラが2026年第3四半期(7〜9月期)の決算を発表した。売上高は280.5億ドルで前年同期とほぼ横ばいとなり、市場予想ともほぼ一致した。非GAAP(一時的な項目を除く会計基準)の1株利益は0.48ドルで、市場予想の約0.45ドルを上回った。一方、営業利益は前年同期比56%減の7億1800万ドルである。Electrekは、AIとOptimus(人型ロボット)への支出が粗利益の伸びを上回ったと指摘している。
粗利益率は回復、営業利益は半分以下に
粗利益率は19.6%で、前年同期の18.0%、前期の16.8%から上昇した。ただ営業費用は47億8000万ドルと39%増え、研究開発費は69%増の27億6000万ドルとなった。
この結果、営業利益は前年同期の16億2400万ドルを下回り、営業利益率は5.8%から2.6%に低下した。GAAP(米国会計基準)の純利益は7億8700万ドルで、前年同期の13億7000万ドルから43%減った。ビットコイン保有分の評価益2億8800万ドルと、スペースX株式の評価損1億4200万ドルが含まれる。
納車は減少、サービス部門は粗利益が過去最高
自動車の平均販売価格は前年同期より下がった。一方でテスラは、営業利益を押し上げた要因として、地域・車種構成の改善とFSD(完全自動運転)の月額課金収入の増加を挙げている。納車台数は48万6532台で2.1%減った。経営陣は、バッテリーの供給が台数を制約したと説明している。規制クレジット収入は1億1300万ドルで、前年同期から73%減った。
エネルギー部門の売上高は16%減の28億8000万ドルで、テスラは関税に関連する顧客への返金を一因に挙げる。サービス・その他の売上高は33%増の46億1000万ドルで、粗利益は過去最高の7億3400万ドルとなった。
設備投資は通期計画に届かず
設備投資は47億3000万ドルで、前年同期の2倍を超えた。フリーキャッシュフロー(本業で得た現金から投資を差し引いた額)は15億3000万ドルで、前年同期の39億9000万ドルは下回ったが、前期のマイナス10億9000万ドルからは改善した。
Electrekは、バッテリー供給が制約という説明に疑問を呈している。平均販売価格が下がる状況は、供給不足の自動車メーカーとしては一般的でないという。
設備投資では、テスラが通年で250億ドル超としていた計画に対し、9カ月累計は130億1000万ドルにとどまる。達成には第4四半期に約120億ドルが必要だが、株主向け書簡に見通しの更新はなかった。Electrekは、第4四半期に設備投資が急増するか、計画が2027年にずれ込むかのどちらかだとみている。あわせて、今期は設備投資が少なかったことでフリーキャッシュフローが良く見えるとも指摘している。
参考:Tesla (TSLA) releases Q3 2026 financial results: margins rebound, profit still falls