スペースXの売上が161%増、マスク氏はテスラ統合に言及
6月にナスダックへ上場したスペースXが、2026年第3四半期の決算を発表した。売上高は146億ドルで、前年同期比161%増となり、市場予想も上回った。決算説明会ではイーロン・マスク氏がテスラとの統合にも言及している。株価は水曜日に約10%上昇した。
売上は市場予想を上回り、純利益も黒字に
CNBCによると、第3四半期(7〜9月期)の売上高は146億ドルで、前年同期から161%増えた。LSEG(金融データ会社)がまとめた市場予想の平均は127.2億ドルで、これを上回った。
利益面では、営業利益が28億ドルだった。純利益は44億ドルで、前年同期は10.5億ドルの純損失だったという。
事業別では、スーパーインテリジェンス(SI)部門の売上が75.6億ドルに達した。SIは旧AI部門にあたり、スペースXで最大の事業部門である。前年同期の8.13億ドルから約9倍に増えた。
衛星インターネット事業スターリンクは、継続的な収益を生む事業として言及された。ただし、CNBCの記事にはスターリンクの売上や契約者数の数字は書かれていない。
2027年1〜3月期の見通しは330億〜370億ドル
会社側の見通し(ガイダンス)も示された。ガイダンスとは、企業が自社の将来業績について出す予想のことで、確約ではない。スペースXは2027年第1四半期の売上高を330億〜370億ドルと見込む。LSEGによるアナリスト予想の平均は222億ドルで、これを上回る水準だ。
マスク氏がテスラとの統合に言及、特別委員会が協議へ
注目を集めたのが、マスク氏の発言である。同氏は決算説明会で、テスラとの統合を検討していると述べた。CNBCは、実現すれば史上最大の合併になると伝えている。
マスク氏は「両社を統合することには多くの利点がある」という趣旨の発言をした。両社の取締役会は、統合を協議するための特別委員会をそれぞれ設けたという。
ただし、合併の発表はなく、委員会のメンバーや時期も記事には書かれていない。なお、テスラも水曜日の取引終了後に自社の決算を発表する予定だった。
株価の上昇は、スペースXだけにとどまらなかった。ロケット・ラボ、インテュイティブ・マシンズ、ASTスペースモバイルなど、他の宇宙関連株も上昇した。
今回の決算は、売上が市場予想と前年同期の双方を大きく上回る内容だった。ただし、2027年第1四半期の数字はあくまで会社側の見通しである。テスラとの統合は検討段階にあり、決定事項ではない。
参考:SpaceX pops 10% after revenue rose 161%, Musk floats Tesla merger