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テスラ運転支援の速度上限、欧州で+50%から+10%へ

オランダの規制当局RDWが、テスラの運転支援システムの速度マージンを制限速度の+50%から+10%へ引き下げるアップデートを承認した。あわせて「FSD Supervised」は「Tesla Assisted Driving」へ改称される。欧州連合(EU)での承認投票を前に、テスラが各国の懸念へ歩み寄った形だ。

速度マージンの上限と名称変更の内容

これまでのマージンは、100km/hの道路で最大150km/h、30km/hの市街地で最大45km/hまで設定できる計算だった。今回の更新で上限は10%に下がる。マージン設定は車両を起動するたびに0%へリセットされる。RDWによると、ほかの速度関連機能もデフォルトで無効化された。ただし、どの機能かは明らかにされていない。

名称変更は車載ディスプレイ、取扱説明書、HW4搭載車の運転者向け情報に反映される。配信は無線アップデート(OTA)で行う。RDWはこれを「いくつかの軽微な変更」と位置づけた。副作用がないことを確認し、既存の型式認可に組み込んだという。名称変更で機能は変わらず、運転者の責任も従来どおりだとしている。

承認までの経緯とEUの投票

経緯は次のとおりだ。RDWは2026年4月10日に「FSD Supervised」を承認した。6月にはスウェーデンが、制限速度を超える設定機能の削除を条件としない限り否決するようEUに求めた。9月にはブリュッセルの歩行者安全団体が、ベルギーで試験した30km/h区間の55%で速度超過を確認したと発表した。フランスは、都市部での速度超過を理由にオランダの承認の認定を拒否している。

10月6日にはドイツ運輸省が、テスラが「Full Self-Driving」の名称を放棄し、速度許容範囲を10%に制限することを条件に、EU承認を支持すると表明した。今回の更新はこの条件を満たす内容である。

最終判断は、EUの技術委員会TCMVが非公開で行う。投票は早くても12月に延期された。可決には27か国中15か国以上、かつEU人口の65%以上の賛成が必要だ。RDWは、オランダの承認を認めている9か国に今回の変更を通知した。オランダを含めると10か国になり、10月初めの8か国から増えている。

残る課題

元記事は、10%がスウェーデンの求める「制限速度超過の設定を一切認めない」案とは異なると指摘する。また、速度取り締まりが厳しい国も多い。さらに元記事は、テスラの最大の課題は速度標識を正しく検出できないことだとみている。

12月の投票では、10%の上限がフランス、イタリア、スペインにとって十分かどうかが焦点になる。スウェーデンの許容ゼロの立場が通る可能性も残る。

参考:Tesla cuts FSD's speed margin from 50% to 10% over the limit in Europe