オープンAI(OpenAI)が新モデル「GPT-5.5」を2026年4月23日に発表した。同社の歴代モデルの中で最も高い知能と直感的な使いやすさを兼ね備えると説明されており、ChatGPTプラットフォーム全体にわたってGPT-5.2の後継として展開されている。
大幅に向上した性能とベンチマーク結果
GPT-5.5は、コードの作成・デバッグ、オンライン調査、データ分析、文書・スプレッドシート作成、ソフトウェア操作など幅広い作業において前モデルを上回る性能を発揮する。内部評価ではGPT-5.3インスタント比でハルシネーション(AIによる事実誤認)が52.5%減少した。また応答の簡潔さも向上しており、前モデルに比べて使用単語数が30.2%、行数が29.2%少なくなった。
ベンチマークでも顕著な改善が見られる。数学テスト「AIME 2025」では81.2点(旧モデルは65.4点)を記録し、マルチモーダル推論テスト「MMMU-Pro」でも76点(旧モデルは69.2点)を達成した。コンピューター操作を含むタスクの自律実行能力(エージェント型コーディング)でも大幅な向上が報告されている。
段階的な展開と複数の派生モデル
GPT-5.5は内部コードネーム「Spud」で開発され、ローンチ当初はPlus・Pro・Business・Enterpriseの有料ユーザー向けに提供された。5月5日にはより軽量な「GPT-5.5インスタント」が無料ユーザーのデフォルトモデルとなり、GPT-5.3インスタントを置き換えた。5月7日には限られたサイバーセキュリティ専門チーム向けに「GPT-5.5-Cyber」が限定プレビューとして公開された。
APIへのアクセスはリリース翌日の4月24日から開放された。グーグル(Google)のGemini 3.1 ProやAnthropicのClaude Opus 4.5など競合モデルと比較した内部評価でも一貫して高いスコアを記録したとOpenAIは述べている。
オープンAIの共同創業者グレッグ・ブロックマン(Greg Brockman)はGPT-5.5をAI「スーパーアプリ」構想の一歩と位置づけた。ChatGPT・Codex・AIブラウザを統合した総合プラットフォームを目指すものであり、エンタープライズ顧客の多様な業務をカバーする構想だ。同社は2025年11月以降、毎月のように新モデルを投入し続けており、AI開発競争は今後も加速しそうだ。
参考:[Introducing GPT-5.5 | OpenAI](https://openai.com/index/introducing-gpt-5-5/)

