テスラが設備投資を250億ドルに増額、AI・Optimus・ロボタクシーに集中投資

テスラが2026年の設備投資(Capex)見通しを従来の200億ドルから250億ドル超へと引き上げた。増額分はAIコンピューティングインフラ、ヒューマノイドロボット「Optimus」の量産ライン、そしてスーパーチャージャー網の拡張に充てられる。EVメーカーとしての顔を保ちながら、テスラは急速にAI・ロボット企業へと変貌しつつある。

Optimus Gen 3は7〜8月に発表予定

投資の目玉はOptimusの次世代機「Gen 3」だ。マスクCEOは「製造開始が近づいてきたころ、7月末か8月ごろに発表する」と述べており、企業向けと家庭向けの両市場を想定している。現在すでにOptimusは一部のテスラ工場内で反復作業を担っているが、Gen 3では能力が大幅に向上すると見られている。フリーモント工場とギガ・テキサスへのOptimus生産ラインの設置も並行して進んでいる。

FSD無監督版とロボタクシー拡大も加速

AIへの大規模投資はFSD(完全自動運転)の無監督版実現にも向けられている。マスクは2026年第4四半期中の投入を目標とし、すでにダラスとヒューストンでのロボタクシーサービス拡大も進行中だ。半導体研究ファブへの30億ドル投資も計画されており、テスラは独自チップ開発によりAI推論コストの削減を狙っている。

投資家にとってのリスクも見逃せない。テスラの株価は現在208倍の予想PERで取引されており、これほど高い期待値に応えるには「ほぼ完璧な実行」が求められる。Optimus発表やFSD承認が遅れれば株価への圧力は強まるが、逆に成功すれば大幅な株価上昇の可能性もある。テスラが「EVメーカー」から「AIロボット企業」への転換を完遂できるか、2026年後半が正念場となる。

参考:Tesla Stock Could Soar in the Second Half of 2026