テスラのロボタクシー専用車「サイバーキャブ(Cybercab)」が、テキサス州オースティンのギガファクトリー(Giga Texas)で200台超確認された。ドローン映像で捉えられたのは約250台。ハンドルを持たない完全自動運転専用車の量産が着実に立ち上がりつつあることを示す動きとして注目される。
出荷ヤードに並ぶ約250台
ドローン映像を公開したのは、YouTubeで活動するクリエイターのAir~wave氏だ。撮影されたのは工場の出荷用ロジスティクスヤードで、完成したサイバーキャブが約250台並んでいたという。報道は2026年7月21日付である。
サイバーキャブの組み立てラインは2026年春に稼働を開始した。以降、ギガ・テキサスでは生産が増加している。完成車は工場敷地内に留め置かれ、実際のサービス地域へ送り出される前の「最終的なソフトウェアチェック、あるいは規制当局の認可待ち」の状態にあるとされる。ただし、これらはあくまで目撃ベースの情報であり、正式な生産台数や計画が公表されたわけではない。
テスラは最近、ハンドルのないサイバーキャブをオースティンの公道でテストし始めた。加えて、ギガファクトリーの敷地周辺で従業員向けの自動運転シャトルサービスを近く開始する計画だという。同社のロボタクシーサービスは、今週オーランドとタンパへ拡大したことで、現在7つの市場で展開されている。
効率重視の2人乗り専用設計
車両そのものにも触れておきたい。サイバーキャブは2人乗りの専用設計車で、効率性を重視して開発された。電力効率は推定で1キロワット時あたり6.1マイル(約9.8km)に達する。搭載するのは次世代の完全自動運転(FSD)ハードウェアで、市販車向けのシステムよりも高性能だとされる。テスラは「主にサイバーキャブ向けに自動運転ソフトウェアを開発」しており、それを市販車に転用しているという。
将来的にサイバーキャブは、製造・運用コストの低さから、ロボタクシー網で稼働する大半のモデルYを置き換えていくと見られている。
今回の目撃情報は、あくまで工場ヤードに並ぶ車両を外部から捉えたものであり、正式な出荷や本格運用を裏付けるものではない。それでも、200台超という規模は量産の立ち上がりが現実味を帯びていることを示唆する。公道テストや従業員向けシャトルの動向とあわせ、サイバーキャブがサービス投入へ向かう次の一手に注目したい。

