テスラ、Cybertruckの充電系統欠陥認め保証8年に延長

テスラは2026年8月7日、Cybertruckの一部モデルに搭載するパワーコンバージョンシステム(PCS)に欠陥があったことを認めた。対象は2024年型・2025年型で、保証期間の延長に加え、修理費用の返金や無料充電といった救済策を実施する。

PCS欠陥の内容

PCSはオンボード充電器とDC-DCコンバーターを統合した部品である。故障すると自宅充電の出力が48アンペアから24アンペアへ低下する。最終的には充電機能自体が完全に停止するという。

テスラはオーナー調査の結果を踏まえ、pre-2026年型のCybertruckに搭載したPCS電子部品が同社の信頼性基準を満たしていなかったと公式に説明した。あわせて、新型車向けにPCSの設計変更を行ったという。調査対象となった223台のうち91台、比率にして約41%が交換を必要とする状態だったという。

保証延長と返金措置

保証内容は、従来の基本保証(4年・走行距離5万マイル)からパワートレイン保証(8年・15万マイル)へと格上げされる。対象はFoundation Seriesおよび標準仕様の2024年型・2025年型だ。2026年モデル以降はPCS自体の設計が改良されており、保証期間は7年・7万マイルとなる。

修理費用はこれまで5,000〜7,200ドルに上っていた。テスラは正式に欠陥を認める以前から、「善意」の措置として修理費を約1,000ドルまで値引きする対応を取っていた。しかし7月以降の報道を受け、正式に欠陥を認めるに至った。すでに自己負担で修理費を支払った顧客に対しては、今後数週間以内に全額を返金する方針だ。

無料充電の提供と今後の注目点

このほか、PCSが故障してもスーパーチャージャーを利用できるソフトウェアアップデートを配信した。部品の供給不足が解消するまでの間、対象オーナーには無料でスーパーチャージング利用を認めるとしている。これにより、PCS故障によって充電手段を完全に失う事態は回避される見込みだ。

テスラは2020年のタッチスクリーン・メモリ不具合の際と同様、世論の圧力を受けてから欠陥を公式に認める対応を取った。Cybertruckの品質管理体制や、今後の量産車への影響が引き続き注目される。

参考:Tesla admits Cybertruck PCS defect, extends warranty to 8 years