BYDは2026年8月21日、成都国際モーターショーで新型SUV「唐(Tang)」の第3世代モデルを初公開した。同社の主力ブランド「王朝(Dynasty)」シリーズの中でも上位に位置づけられ、2026年第4四半期の発売を予定する。近年販売が落ち込んでいたTangシリーズの巻き返しを狙う戦略モデルだ。
サイズとパワートレイン
新型Tangは全長5,045mm、全幅1,980mm、全高1,760mm、ホイールベース2,950mmの5人乗りミッドサイズSUVである。BYDは同モデルを「Dynasty」シリーズの中でも上位グレードにあたる「8シリーズ」のフラッグシップと位置づけ、フルサイズSUV「大唐(Da Tang)」と並ぶ"デュアルフラッグシップ"体制を敷く。
パワートレインは、当局への申請資料によると単一モーター仕様で、最高出力300kW(402馬力)、最高速度250km/hとされる。バッテリーはBYD独自の第2世代「Blade Battery(刀片電池)」を採用し、容量88.682kWhと105.792kWhの2種類を用意する。CLTC基準の航続距離は構成に応じて730km、830km、850kmの3パターンが設定されている。
急速充電と先進装備を標準搭載
充電性能も強化されており、常温環境ではSOC10%から70%までを約5分、97%までを9分で充電できる高速充電に対応する。極寒環境下ではこれよりおよそ3分長くかかるという。
運転支援・快適装備としては、インテリジェントエアサスペンション「DiSus-A」と、LiDARを1基搭載する運転支援システム「God's Eye B」が全グレードに標準搭載される。
販売不振からの巻き返しを狙う
TangシリーズはこれまでBYDのSUVラインアップを支えてきたが、近年は販売台数が大きく落ち込んでいたとされる。今回の第3世代モデルは、刷新した外観やパワートレイン、先進装備によって競争力を取り戻すことを狙う一台となる。
新型Tangは2026年第4四半期の発売が予定されており、正式な価格やグレード構成など詳細情報は今後の発表を待つ必要がある。高速充電性能とエアサスペンション、LiDAR搭載の運転支援システムを標準装備する点は、BYDが上級SUV市場での存在感強化を図る姿勢を示している。

