リビアン、新型EV「R2」納車開始 4.5万ドルから

米EVメーカーのリビアン(Rivian)が、新型の電動SUV「R2」の顧客への納車を2026年6月9日に開始した。R2はこれまでの高価格帯モデルより小型で手頃な価格を狙った戦略車で、より幅広い層への普及を目指す。好調な四半期業績に続く納車開始であり、テスラ以外のEVメーカーとして存在感を一段と高めている。

4.5万ドルから、航続330マイル超

R2の価格は約4万5,000ドルから5万7,990ドルで、グレードによって異なる。今回まず納車が始まったのは最上位の「パフォーマンス」で、2基のモーターによる全輪駆動と656馬力を備え、停止から時速60マイルまで3.6秒で加速する。航続距離は300マイル超とされる。デュアルモーターの「プレミアム」は2026年後半に約5万3,990ドルで、シングルモーターの「スタンダード」は2027年に4万8,490ドルで続く予定だ。

R2は87.4kWhのバッテリーパックを採用し、基本グレードを除く構成で330マイル以上の航続距離を実現する。最低地上高は9.6インチを確保し、アプローチ角25度・デパーチャー角26度と、悪路走破性も意識した設計となっている。生産は米イリノイ州ノーマルの工場が担う。

フォードのEVを上回る四半期

業績面でもリビアンは追い風を受けている。2026年第1四半期の納車台数は1万365台で、前年同期比20%増を記録した。同じ四半期に米国のEV納車台数で、フォードを上回ったとみられる。フォードのEV販売は6,860台へと前年から約69.6%落ち込んでおり、対照的な結果となった。なお同社は近年、ウーバーから20億ドル、フォルクスワーゲン・グループからも出資を取り付けている。

主力のR1S・R1Tに続く量産モデルR2の投入は、リビアンにとって普及拡大の正念場となる。EV市場全体が伸び悩むなかでも前年比プラスを維持しており、手頃な価格帯での需要を取り込めるかが今後の成長を左右する。

参考:Rivian's EV Sales Are Up Year-Over-Year Despite A Tough EV Market