中国Unitree、上海STAR市場のIPO審査通過

中国のヒューマノイドロボットメーカー「Unitree Robotics(ユニツリー・ロボティクス)」が2026年6月1日、上海証券取引所のSTARマーケット上場審査を通過した。ヒューマノイドロボット企業として中国A株市場に上場が認められた初の事例であり、目標調達額は42億人民元(約616億円)、評価額は約62億ドル(約9,100億円)に達する。

売上高3年で10倍超、NVIDIA連携も強みに

Unitreeの売上高は急成長している。2023年に1億5,900万人民元だったのが、2025年には16億9,900万人民元と3年で10倍以上に拡大した。一方、2026年第1四半期は研究開発・生産能力への先行投資が膨らんだ結果、純利益が前年同期比47.7%の減少を記録している。

同社の強みはNVIDIAとの連携だ。NVIDIAが発表した「GR00T リファレンス ヒューマノイドロボット」プラットフォームのハードウェア基盤として、UnitreeのH2 Plusボディが採用されている。売上高に占めるヒューマノイドロボットの割合は過半を超えており、この分野への特化が加速している。

AGIBOTが累計1万体達成、中国2社が世界の8割を占有

同時期に競合のAGIBOT(アジボット)も勢いを見せた。2026年3月30日に出荷累計1万体を達成したが、5,000体から1万体への倍増がわずか3カ月で実現した点が注目される。調査会社のOmdiaは2025年のヒューマノイド出荷台数でAGIBOTを世界首位と評価しており、UnitreeとAGIBOTの2社で中国のヒューマノイド出荷予測の約80%を占める見込みだ。TrendForceは2026年の中国ヒューマノイド生産量が前年比94%増になると予測している。

中国のロボット産業はIPOラッシュという形で株式市場との融合を果たしつつある。EngineAIが香港上場を準備し、Linkerbotも60億ドル規模の調達を目指すなど、業界全体がグローバルな資本市場へのアクセスを急いでいる。ヒューマノイドロボットが製造現場での実証から産業の柱へと移行していく過程が、今まさに加速している。

参考:Unitree IPO Cleared, AGIBOT Hits 10,000 Units: China Humanoid Robot Duopoly Takes Shape