Anthropic、エージェント向け新モデル「Claude Sonnet 5」公開

Anthropicは2026年6月30日、AIエージェント向けの高性能・低コストモデル「Claude Sonnet 5」を発表した。より大規模なモデルに匹敵する能力を、従来より安価に提供することを目指した新世代の中規模モデルである。

Opus 4.8に迫る性能、安全性も向上

Claude Sonnet 5は、ブラウザやターミナルなどのツールを活用しながら自律的に複雑なタスクをこなすエージェント用途に最適化されている。エージェント系コーディングベンチマークでは63.2%を記録しており、上位モデルであるOpus 4.8の69.2%に迫る性能を示す。知識業務タスクではOpus 4.8をわずかに上回る場面もあり、推論・ツール使用・コーディングの各領域で前世代のSonnet 4.6から大幅に改善されている。ハルシネーション率の低下や、悪意ある指示への拒否・プロンプトインジェクション耐性の向上といった安全面の強化も確認されている。

100万トークン対応、主要クラウドで利用可能

コンテキストウィンドウは100万トークンを誇る。料金は導入キャンペーンとして8月31日までは入力100万トークンあたり2ドル、出力100万トークンあたり10ドルと設定されており、9月以降はそれぞれ3ドル・15ドルに移行する。GPT-5.5やGemini 3.1 Proと比較しても低価格な水準である。AWS Bedrock、Google Vertex AI、Microsoft Foundryでの利用が可能で、7月1日からはAnthropicの無料プランおよびProプランのデフォルトモデルとなった。

エージェントAIの実用化が加速する中、高性能と低コストを両立したSonnet 5の登場は、企業や開発者によるAIエージェント導入の障壁をさらに下げると期待される。Anthropicが今後どのようにモデルラインナップを拡充していくか、引き続き注目したい。

参考:Anthropic Launches Claude Sonnet 5 as Cheaper Way to Run AI Agents