BYD海外販売18.9万台で過去最高、2027年250万台目標

中国の電気自動車(EV)大手BYDの海外販売が勢いを増している。8月の中国国外での販売台数は18万9,466台となり、前年同月比134.5%増という大幅な伸びを記録した。単月として過去最高の水準であり、BYDのグローバル展開が新たな段階に入ったことを示す数字だ。

海外販売、8月も134.5%増で最高更新

BYDが公表したデータによると、8月の海外販売台数は前月からも5%増加した。前年同月比134.5%増という伸び率は、中国国外での事業拡大が加速していることを裏付ける。

年初来の実績を見ると、2026年1月から8月までの累計海外販売台数は116万2,260台に達した。単純に月平均を算出すると14万5,282.5台となる。この月平均ペースを12カ月分に引き延ばして年間換算すると、174万3,390台という数字が導き出される。

年間目標にはやや届かず

BYDはこれまで2026年通期の海外販売について190万~200万台という目標を掲げてきた。しかし現在のペースを単純に年換算した数字は、この目標にはやや届かない水準にとどまっている。出荷能力の制約が海外販売の伸びを一部制限してきたことも記事では指摘されている。

2027年は250万台、ハンガリー工場が鍵

こうした状況の中でもBYDは先を見据えている。同社は2027年に中国国外で250万台を販売するという、さらに高い目標を掲げていることが明らかになった。現在の年換算ペースを大きく上回る野心的な数字であり、今後の生産・供給体制の強化が課題となりそうだ。

その足がかりの一つが、ハンガリーに建設中の工場である。この工場では2026年11月から12月にかけて組み立てが開始される予定だ。欧州域内での現地生産は、欧州連合(EU)が輸入EVに課す27%の関税や、ブラジルの34%という高い関税への対応策としても位置づけられる。現地生産によって関税負担を回避しつつ、供給網を強化する狙いがあるとみられる。

BYDの海外販売は月次記録の更新が続く一方、掲げた通期目標との間にはまだ距離がある。ハンガリー工場の稼働開始や出荷体制の改善が進めば、2026年の目標達成、さらには2027年の250万台という高い目標に近づけるかが今後の焦点となる。

参考:BYD's Overseas Sales Hit Record 189,466 in August, Raises 2026 Target