アリババ、2.4兆パラメータの「Qwen 3.8 tMax」を公開

アリババ(Alibaba)が、パラメータ数2.4兆という超大規模の言語モデル「Qwen 3.8 tMax」を公開した。高度なコーディング支援と複数ステップにわたるエージェントタスクへの対応を主眼に設計されており、OpenAIのGPT-5.6 SolやAnthropicのClaude Fable 5を直接の競合と位置づける意欲的なリリースとなった。

Qwenシリーズ最大規模のモデル

Qwen(通義千問)シリーズはアリババクラウド(Alibaba Cloud)が開発・公開してきた言語モデル群である。近年は小型から大型まで幅広いラインアップで存在感を高めてきた。今回のQwen 3.8 tMaxは、同シリーズにおいて最大規模のモデルに相当する。

パラメータ数は2.4兆(2.4 trillion)に達する。現在の主要モデルの中でも最大級の規模であり、その膨大なパラメータ数がコーディングや多段階タスク処理における精度の向上を支える設計となっている。

コーディングとエージェント能力を強化

本モデルが特に注力するのはコーディング(Coding)とエージェントタスク(Agentic Task)の2領域である。コーディングでは複雑なコード生成・修正・デバッグへの対応を目指す。エージェントタスクでは、複数の手順をモデル自身が計画・実行する能力の強化が図られている。

アリババはGPT-5.6 SolやClaude Fable 5を競合として明示した。トップレベルの商用モデルに正面から対抗する姿勢を鮮明にしたリリースといえる。

2.4兆パラメータという規模とエージェント能力の強化は、AIが単なる補助ツールから自律的な作業実行者へと移行する流れを加速させる可能性がある。中国発のオープンモデルがトップ商用モデルと肩を並べる動きは、今後のAI競争の構図に大きな影響を与えそうだ。

参考:Alibaba Launches Qwen 3.8 tMax: 2.4-Trillion Parameter Model Targeting Coding and Agents