テスラは、オーナー投票によって選ばれた新規スーパーチャージャー設置場所36拠点を発表した。四半期ごとに実施している投票プログラムの最新結果で、北米・南米・欧州・中東・アジア太平洋という広範な地域にまたがる。充電網の拡大にオーナーの声を反映する取り組みとして注目されている。
投票の仕組みと今回の当選地
この投票プログラムは、テスラのアカウント保有者が3カ月ごとのサイクルで参加できる仕組みだ。1人あたり5票を持ち、1つの候補地に投じられるのは最大1票までと定められている。複数の候補地に票を分散させることで、より幅広い地点の需要を吸い上げる設計になっている。
今回選ばれた36拠点のうち、北米は米国16カ所とカナダ3カ所である。米国の当選地はアラバマ、アリゾナ、アーカンソー、カリフォルニア、コロラド、フロリダ、ミシガン、ミズーリ、ノースカロライナ、オクラホマ、オレゴン、テネシー、テキサス、ユタ、バージニア、ワシントンの各州にまたがる。
欧州ではクロアチア、ハンガリー、イタリア、ポーランド、ポルトガル、セルビア、スイス、トルコ、そして英国の2カ所が選ばれた。アジア太平洋・中東地域では、日本、韓国、台湾、マレーシア、オーストラリア、イスラエルが対象となった。
設置時期は未定、次回投票も始動
なお、当選地点は今後のスーパーチャージャー設置候補になるものの、テスラは「建設のスケジュールは地点によって異なり、正確な住所はまだ公表していない」としている。具体的な稼働時期は明らかにされていない。
前回の投票サイクルでは37カ所が選出されており、その中には米カリフォルニア州の砂漠地帯にあるファーネス・クリークやスタディ・ビュートといった、人口の少ない遠隔地の地域も含まれていた。今回の投票はすでに次のラウンドに向けて再開されている。
事業者向け「Supercharger for Business」も拡大
また、テスラは近年「Supercharger for Business」という制度も展開している。これは事業者が自社ブランドの下で充電器を購入・運営できる仕組みで、テスラ側がハードウェア・ソフトウェア・監視・サポートを提供し、設置事業者は充電収益を得られる。スーパーチャージャーを単なる販売促進の手段から、独立した収益源へと位置づけを広げる動きの一つといえる。
オーナー投票によるスーパーチャージャー選定は、利用者の実際のニーズを反映しやすい仕組みとして今後も継続する見通しだ。次回の投票結果や、今回選ばれた36拠点の具体的な開設時期にも引き続き注目したい。
参考:Tesla Announces 36 New Supercharger Locations Chosen By Owners

