韓国警察、FSD解除装置でテスラ運転者80人を書類送検
ソウル警察庁(Seoul Metropolitan Police Agency)が、韓国で未承認の車両に完全自動運転(FSD)を使えるようにする後付け装置を使ったとして、テスラの運転者80人を書類送検した。装置21個も押収している。Electrekはこれを、FSDの制限解除ハードウェアに対する過去最大の摘発と伝える。
80人を書類送検、装置21個を押収
出典によると発表は火曜日だった。書類送検がどの手続き段階にあたるかは、出典に説明がない。
容疑者らは、解除用のモジュールを欧州や中国から輸入したか、自作したとされる。装置は地域ごとのソフトウェア制限を回避するものだと出典は説明する。
適用されたのは、車両の安全に影響しうる無許可のソフトウェア変更を禁じる自動車管理法(Motor Vehicle Management Act)だ。罰則は2年以下の懲役または2000万ウォン(約1万5000ドル)以下の罰金とされる。国土交通省が4月に警察へ捜査を要請した。警察関係者は韓国の英字紙Korea JoongAng Dailyに「安全上のリスクが確認された」と述べた。捜査は継続中で、警察は同省やKorea Transportation Safety Authorityと技術面を協議している。
韓国で合法的にFSDを使える車は限られる
テスラは2025年後半に「FSD(Supervised)」を韓国で開始したが、対象は米国製のモデルS、モデルX、サイバートラックだけである。Electrekによれば、これらは米韓自由貿易協定により韓国の安全認証が免除されている。上海ギガファクトリー製のモデル3とモデルYは、この機能について韓国の基準を通過していない。
合法的に使える台数の数字は資料で食い違う。Carisyou Data Labによれば、8月時点で22万9311台のうち4万7458台(20.7%)だ。一方、5月に議員のPark Yong-gap氏が公表した政府データでは、登録18万684台のうち4292台(2.4%)だった。内訳はモデルX 2708台、モデルS 1193台、サイバートラック391台である。FSDに6000ドル超を支払ったオーナーもいるという。
テスラの対応とElectrekの指摘
テスラは4月から装置を遠隔で検知し、該当車からFSDを削除し始めた。事故の全責任はオーナーが負い、保証も失いうると警告している。
Electrekは、テスラが韓国で規制上の道筋のない車にもFSDを販売したと論じる。使えない機能を売れば、制限解除の需要を生むという主張だ。そのうえで、購入した機能が今後も使えないかもしれない韓国のオーナーに、テスラが返金するのかと問いかけている。
起訴や処分の行方は、出典に書かれていない。
参考:Korean police book 80 Tesla drivers over illegal FSD unlock devices