AnthropicのCLIツール「Claude Code」が2026年8月28日付でバージョン2.1.251にアップデートされた。主な変更点は、新しいフックイベント(Hook Events)の追加、リモート制御(Remote Control)でのライブストリーミング対応、権限を絞り込む制限モード(Restricted Mode)の3点である。
新フックイベントでモデル切り替えを制御
Claude Codeは、ターミナル上でコード生成や実行を支援するAnthropicのAIコーディングツールである。処理の節目で任意のスクリプトを実行できる「フック(Hook)」機能を備えており、今回はそのイベント種別が拡張された。新設されたのは2種類のフックイベントである。モデル切り替え前に発火する「PreModelSwitch」と、切り替え完了後に発火する「PostModelSwitch」が追加された。PreModelSwitchでは、モデル切り替えをブロックしたり、確認を挟んだり、注釈を付けたりできる。また、既存の「SessionStart」フック(セッション再開時に発火)にも拡張が加わった。セッションの鮮度(staleness)情報と、再キャッシュにかかる推定コストを取得できるようになっている。
リモート制御にライブストリーミング対応
Remote Controlは、Claude Codeの実行状況を外部クライアントから監視・操作する仕組みだ。今回のアップデートにより、フォアグラウンドで動くサブエージェントのツール呼び出しと結果がリモート制御クライアントに送られるようになった。これらはリアルタイムでストリーミング表示される。なお、バックグラウンドで動くサブエージェント(デフォルト設定)については、従来どおりステータス表示のみにとどまる。
権限を絞る「制限モード」も追加
さらに、実行権限を限定する「制限モード」も追加された。--restrictedフラグ(環境変数CLAUDE_CODE_RESTRICTED=1でも同等)を指定すると、コマンドやコードを実行する組み込みツールおよびWebFetchが無効化される。ただし--toolsで明示的に許可した場合は除く。ファイル操作系ツールは作業ディレクトリ内に限定され、権限確認を回避するbypassPermissionsの要求は拒否される。加えて、ユーザー・プロジェクト・ローカルの各設定ファイルは無視され、管理者が定めた設定とコマンドライン引数のみが有効になる。サンドボックス化された環境などで、Claude Codeの動作範囲を安全に限定したい場合に活用できる機能だ。
今回のアップデートは、外部連携や自動化のための制御性を高める内容が中心となっている。フックイベントの拡充とリモート制御の強化により、CI/CD環境や監視ツールとの統合がより柔軟になるとみられる。制限モードの追加も含め、開発者がClaude Codeをより安全かつ細かく制御しながら運用できる方向への進化といえる。

