スペースX(SpaceX)は2026年8月26日、フロリダ州のケープカナベラル宇宙基地からFalcon 9ロケットでスターリンク(Starlink)衛星29基を打ち上げた。同社幹部によると、これがフロリダから飛び立つFalcon 9によるスターリンク打ち上げの最後になるという。今後はフロリダでの打ち上げの主役が次世代ロケットStarshipへと交代する。
フロリダ最後のFalcon 9打ち上げ
打ち上げは火曜日、ケープカナベラル宇宙基地のPad 40(第40発射施設)から実施され、スターリンク衛星29基を低軌道に投入した。スペースXの打ち上げ担当副社長キコ・ドンチェフ氏はX(旧Twitter)への投稿で、このPad 40からの打ち上げが「フロリダから計画されていた最後のFalcon 9によるスターリンク打ち上げだった」と明かし、「時代の終わり」と表現した。
ドンチェフ氏は同時に、Falcon 9を「史上最も信頼性の高いロケット」に育て上げたチームの功績をたたえた。フロリダは長年、Falcon 9によるスターリンク打ち上げの主要拠点の一つだったが、今後はStarshipがその役割を引き継ぐ。同氏は「フロリダから飛ぶスターリンクのミッションは今後Starshipで行われる」と説明した。
西海岸は従来通りFalcon 9を継続
一方、西海岸の運用には変更がない。カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙基地からは、引き続きFalcon 9によるスターリンク打ち上げが定期的に行われるとドンチェフ氏は述べている。
Starship中心の将来計画
スペースXはさらに大きな将来像も掲げる。イーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)は、ルイジアナ州に新たに建設中の拠点「Starbase Louisiana」について、2029年の初打ち上げを目指すと表明した。また同社は今後10年の終わりまでに、年間1万回のStarship打ち上げを実現するという目標も示している。
Falcon 9は10年以上にわたりスペースXの主力ロケットとしてスターリンク網の構築を支えてきた。今回の「最後のフロリダ発Falcon 9スターリンク打ち上げ」は、その役割がより大型で再使用性を高めたStarshipへと移る節目となる。西海岸ではFalcon 9の運用が当面続く一方、フロリダはStarship時代に入る。ルイジアナの新拠点や年間1万回打ち上げという目標の実現には時間を要するとみられ、今後の打ち上げペースやスケジュールの進展が注目される。
参考:SpaceX Ends Falcon 9 Starlink Launches From Florida As Starship Takes Over: 'End Of An Era'

