スペースX(SpaceX)は2026年8月19日、米カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地からファルコン9(Falcon 9)ロケットを打ち上げた。これにより、同社として2026年100回目のミッションを達成した。スターリンク(Starlink)衛星24基を軌道に投入し、衛星通信網(メガコンステレーション)の規模は累計およそ1万1000基に達した。
打ち上げ概要とブースター再使用
打ち上げは米東部夏時間8月19日午前0時1分に実施された「スターリンク グループ17-50」ミッションである。リフトオフから約61.5分後、スターリンク衛星24基を低軌道(LEO)に展開した。今回の打ち上げは、2026年におけるファルコン9単独の打ち上げとしては97回目にあたる。
使用された1段目ブースターは機体番号「B1097」で、今回が通算12回目の飛行だった。打ち上げから約8.5分後、太平洋上に待機していたドローン船「オブ・コース・アイ・スティル・ラブ・ユー」への着陸に成功し、機体を回収した。ブースターの再使用は、スペースXが打ち上げコストを抑えながら高頻度の打ち上げを実現する上で中核をなす仕組みである。
スターリンク網の拡大とその他のミッション
2026年の打ち上げ100回のうち74回は、スターリンク網の構築に充てられている。スターリンクは地球低軌道に多数の小型衛星を配置し、地上の広範な地域にインターネット接続を提供する通信網である。現在、稼働中の衛星は約1万1000基に達している。
一方、ファルコン9以外のミッションは2026年にこれまで3回のみだった。内訳はファルコンヘビー(Falcon Heavy)による打ち上げが1回、スターシップ(Starship)の軌道下(サブオービタル)試験飛行が2回である。
3年連続の年間100回達成、今後の展望
年間100回の打ち上げ達成は、スペースXにとって3年連続となる。2024年の年間打ち上げ数は138回、2025年は170回に達しており、打ち上げ頻度は年々増加している。
スペースXはスターリンク衛星の追加投入とスターシップの試験を並行して進めており、年間打ち上げ数はさらに伸びる可能性がある。ブースターの再使用実績が積み上がるほど、打ち上げ間隔の短縮とコスト低減が進むとみられ、今後の打ち上げペースの推移が注目される。

