xAIがGrok 4.6をリリース、長時間エージェントタスクに最適化

xAIは2026年8月12日、長時間にわたるエージェント(agentic)タスクに最適化した新モデル「Grok 4.6」をリリースした。前バージョンのGrok 4.5から複数のベンチマークで性能が向上しており、リサーチ・コード作成・アプリケーション開発など複雑な多段階タスクへの対応力を強化している。ビジュアルやインタラクティブなプロジェクトへの対応でも改善が見られる。

ベンチマーク性能と前バージョンとの比較

Grok 4.6は、アーティフィシャル・アナリシス(Artificial Analysis)インテリジェンス・インデックスでスコア61を記録し、GPT-5.6 Solと同等の評価を得た。個別ベンチマークでもGrok 4.5を上回る成績を示しており、カーソルベンチ(CursorBench)3.2で69.9%、ディープSWE(DeepSWE)1.1で65.9%、APEX-Agentsで57.5%をそれぞれ達成した。

xAIは「Grok 4.6はビジュアルおよびインタラクティブなプロジェクトで、以前のバージョンと比べてより強力な初稿を生成する」と述べた。また、未知の領域を調査しながらアプリケーションの構造設計やインタラクション実装を行う自己テスト的な振る舞いも示すとしている。

トレーニング手法と提供プラットフォーム

モデルのトレーニングでは、推論・エージェントタスク・STEM・ソフトウェアエンジニアリングなど複数の領域にわたって学習軌跡(training trajectories)を再生成した。モデルが生成したデータのキュレーション、高品質なエンジニアリングデータセット、最適化手法の改善を組み合わせた補完的なトレーニングを実施している。

Grok 4.6はCursor、Grok Build、API、OpenRouter、Vercel、Cloudflareを通じて利用できる。価格は入力トークン100万件あたり2ドル、出力トークン100万件あたり6ドルで、Grok 4.5と同一の料金体系を維持している。より高速なバリアントはその2倍の価格で提供される。リリース後最初の1週間は早期採用者向けに使用量が2倍になるプロモーションも実施された。

エージェントAIの領域では複数のモデルが競合しており、Grok 4.6はGPT-5.6 Solと肩を並べる性能を示した。価格を据え置きながら性能を向上させた今回のリリースは、開発者にとって選択肢が広がることを意味する。長時間の自律的タスク実行を支えるインフラとしてのAIモデル競争は、今後さらに激しさを増すとみられる。

参考:xAI Releases Grok 4.6 Optimized for Long-Running Agentic Tasks